前日光(栃木) 鳴虫山(1103.6m)、合峰(1084m)、神ノ主山(842m) 2022年1月8日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 11:32 駐車箇所(林道入口)−−121:11 廃林道−−13:07 斜面直登−−13:12 廃林道−−13:18 鳴虫山南尾根−−13:29 鳴虫山−−13:46 合峰−−14:05 鳴虫山 14:12−−14:58 神ノ主山−−15:24 廃林道−−15:30 廃林道−−15:38 駐車箇所

場所栃木県日光市
年月日2022年1月8日 日帰り
天候快晴
山行種類一般登山+軽い籔山
交通手段マイカー
駐車場林道入口付近の廃林道入口に駐車可能
登山道の有無駐車箇所〜鳴虫山は大半は林道若しくは廃林道。合峰〜神ノ主山間は登山道あり。神ノ主山〜駐車箇所は一部を除き踏跡、廃林道あり
籔の有無ほぼ無し
危険個所の有無無し
山頂の展望鳴虫山:北側が開ける  合峰:悪い  神ノ主山:悪い
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コメント合峰は日本山名事典記載の山。合峰〜鳴虫山〜神ノ主山は登山道があり縦走可能だがマイカーを使用する都合上、登山道が無いルートで周回コースを組んでみた。往路の大半は林道+廃林道歩きで、鳴虫山南尾根には山頂付近まで廃林道が達していた。下山に使った神ノ主山東尾根は起点こそ道が無いように見えるが少し下ると明瞭な踏跡が現れる。地形図ではこの尾根下部にはいくつも細い実線の道が書かれているが全て廃林道だが歩く分には利用価値あり




林道入口前の廃林道入口に駐車 林道入口。ゲートは無いが伐採作業中で大型車が入っていった
伐採した木材の集積所が数か所あり 日影に雪が登場。足跡が見られた
沢を横断したカーブが廃林道起点。傾斜が出る 廃林道はジグザグに上がっていく
標高980mで廃林道を乗り換える 乗り換えた廃林道はどん詰まりで斜面を登ることに
崩れやすい土の法面突破に苦労 斜面は植林で藪無し
再び廃林道登場 廃林道最高点から鳴虫山南尾根に乗る。ここも法面突破に苦労
鳴虫山を巻こうと左へトラバース しかし傾斜が急すぎて途中断念。上へ向かう
標高1060m付近 南尾根に復帰するとこんな標識が登場
鳴虫山山頂の南尾根入口には通行止めロープあり 鳴虫山山頂
鳴虫山山頂の案内標識 鳴虫山は北側の展望あり
分かりにくいが手前のピークが合峰 立派な階段あり
積雪時の目印か? いくつか偽ピークあり
合峰山頂 合峰山頂の祠
中央のピークが鳴虫山 鳴虫山山頂再び。ちょっと休憩
1058m北尾根入口の通行止めロープ 920m肩の南東尾根入口の通行止めロープ
892m峰 神ノ主山山頂。樹林で展望は良くない
神ノ主山東尾根入口 東尾根を少しだけ下れば明瞭な道がある
740m肩 最初の660m鞍部付近は伐採され開けている
600m小鞍部の廃林道を横断 585m鞍部の廃林道に乗る
造林小屋が見えた箇所で廃林道を離れて南へ 少しだけ藪あり
沢筋を下った 別の廃林道に乗る
廃林道を僅かに進んで起点に到着


・先週は鹿沼の鳴蟲山に登ったが日光市にも鳴虫山がある、と言うよりも「なきむしやま」と言えば日光の方が有名だろう。日光市街地に登山口があり、神ノ主山を結ぶ縦走路が整備され含満淵まで延びていて日帰りにちょうどいいコースだ。今回はそのコース上にある3山を目指すことにした。鳴虫山、神ノ主山に次ぐもう一山は合峰(がっぽう)で、地形図記載ではなく日本山名事典記載の山だ。鳴虫山から含満淵方向に少し下った1084m肩が合峰である。

・私の場合はマイカー利用なので縦走では都合が悪く、できれば周回コースで歩きたいところで、地形図を見ると日光市街地を起点とするのが効率的だが、おそらく駐車箇所を確保できないであろう。よって効率が悪いが市街地から離れた場所を起点とし、今回は東側の県道を起点とした。高平山に登った時に利用した林道の入口に駐車し、まずは林道を延々と歩いて鳴虫山南東尾根を登って鳴虫山にいたり、合峰を往復して神ノ主山へと歩き、神ノ主山東尾根を下って起点に戻るコースだ。全行程の半分程度が登山道が無い尾根を歩くことになるが、このエリアでは藪の心配はほとんど不要だろう。

・今回は藪よりも体力的な面が心配だ。先週に大怪我後初めての山歩きを行ったが、その時と比較すれば今朝登った三ノ宿山、大木戸山と合わせれば3倍くらいの労力となろう。おまけに足元は登山靴の2倍程度の重さのある防寒長靴。最後はヘロヘロにならないか心配だ。逆に言えば今回のルートを歩ききれれば体力的には怪我前と大差ないくらい回復したと言えそうだ。

・最初は鳴虫山南東尾根までの長い林道歩き。林道入口付近に別の廃林道入口があり、こちらは車が入るのか完全に不可能な状態なので入口に駐車しても問題なかろう。出発準備しているとサイレンを大音量で鳴らしながら県道をパトカーが通過した。ここは県道とは言えほとんど車の行き来は無く、サイレンを鳴らす効果があるのかは不明だ。ここには不法投棄禁止の看板があるが、パトカーは私の車を見ても止まることはなかった。

・出発直前にはこれから歩く林道に大型車が入っていった。おそらく伐採した木材の搬出用車両だろう。林道であんなでかい車がやってきたらすれ違い不可能だろう。まあ、歩く分には林道の外に逃げられるので大丈夫。林道入口には一般車進入禁止とか立入禁止の看板は出ていなかったので入っても問題なかろう。

・林道は最初からダートだが路面状況は良好で普通車でも問題ない。ゲートは無いのでマイカーでも入れそうだ。林道脇の数か所に切り揃えられた木材が積まれていて、先ほどの大型車両はそれとば別の広い場所に停車していた。ちょうどお昼の時間帯なので休憩中だったのかも。

・林道は行川沿いを上がっていくが林道下部でも水は全く流れていなかった。かなり上流部に至って林道が本流を横切る部分でやっと水が現れ少々給水。ここまで上がると林道の日陰部分で僅かに雪が残っており、その上には足跡あり。靴底のパターンからして登山靴かもしれない。

・林道が行川本流を2回目に横切る箇所より先は林道は廃林道化し、地形図に無い廃林道が左に上がっていたのでそちらを進むことに。道幅は広いが傾斜はかなりきつく登山道並みで効率よく高度を稼ぐ。廃林道はジグザグを切って鳴虫山南東尾根を登っていき、期せずして私のプラン通りのルートであった。さて、どこまで廃林道が続くのであろうか。

・廃林道は時々分岐があるが、できるだけ上部を目指していそうなルートを選択。尾根直上ではなく南側斜面をジグザグに登っていったが、途中で傾斜が緩まり南へトラバースするようになったので、逆方向に分岐する短い支線に入ってすぐに斜面に取り付いて真上を目指して登る。林道は土の法面で斜面に取り付くのに少し苦労したが、斜面は植林で藪は皆無で歩きやすかった。

・やがて伐採された木が横方向に積み重なった場所が登場。いかにもこの上に林道があるような状況で、木が薄い場所を選んでよじ登ると予想通り別の廃林道が登場。これも南斜面を上がっているので辿ってみると、鳴虫山南尾根東側で林道最高点が登場し、その後は南尾根に沿って下っていってしまう。ここで南尾根に乗り換えることにしたが、高さ2mばかりの緩い土の法面を這い上がるのに苦労した。

・このまま南尾根を登れば鳴虫山山頂だが、山頂南西を巻いて合峰へ向かうのが効率的なので西側斜面をトラバース開始。しかし間もなく傾斜がきつくなりすぎてトラバースが難しくなり、素直に鳴虫山山頂を目指すことに切り替える。自然林の結構な急斜面だが藪は皆無で歩きやすい。

・南尾根に出ると「この先登山道はありません」との標識が下り方向を向いて設置されていた。鳴虫山を下る際に誤って南尾根に入らないための対策だろう。山頂では南尾根入口に通行止めロープが登場し「この先危険なため通行禁止」と書かれてた札が下がっていたが、実際には特に危険はない。強いて言えば伐採作業が行われている間は危険かもしれないが。

・鳴虫山山頂は広場になっていて立派な山頂標識あり。北側に少し展望があり女峰山のみすっきりと見えていた。休憩にちょうどいい場所だがまずは合峰めざして山頂は素通り。冬枯れした樹林を通して合峰のピークが見えている。もうお昼過ぎだからか、登山者の姿は無かった。

・立派な木製階段を下って鞍部へ降り立ち合峰へ向かって登り返し。尾根直上の立派な登山道で歩きやすい。木の幹には2色の目印が取り付けてあったが、これは山スキー等の冬用に見かけるタイプだが、まさかここではそれほど積雪は無いはずなので夏道用目印だろう。

・微小ピークをいくつか越えて北西端の微小ピークというか肩のような場所が合峰山頂だった。地形図記載の山ではないが鳴虫山同様に行政で建てた立派な山頂標識あり。自然林に覆われて展望がいいとは言えない山頂だったが、この標高ではこれが普通だろう。こちらには大きめの祠があった。

・往路を戻って鳴虫山へ至り少々休憩し、持ってきた昼食のパンを齧った。山頂は相変わらず無人で静か。先週は年末年始の長期休暇だったので今週は人が少ないのかも。

・休憩を終えて神ノ主山へ向かう。ずっと登山道が続くので読図は不要、枝尾根に迷い込まないよう要所にロープが張ってあり至れり尽くせりだ。登山道は露出した木の根が意外と多く歩きにくいので、尾根直上をやや外した場所を歩くことが多かった。

・ほぼ下りが続き、登り返しが登場すると神ノ主山山頂は目の前。登り切ったピークが神ノ主山山頂で、こちらも立派な山頂標識はあるが展望は悪かった。

・ここから登山道を離れて神ノ主山東尾根を下る。登山道は山頂からすぐに北へと向かうが、それを外れて東へ延びる尾根に乗る。尾根入口には踏跡は無いが、僅かに進んで明瞭な尾根に変わると同時に明瞭な道が登場する。東尾根入口には踏跡さえないように見えるので通行止めのロープは無かった。

・踏跡は期待していなかったが思ったより濃い道と目印の登場で、意外と歩かれるルートのようだった。あとはしばらく東尾根をまっすぐ進んでいく。ほぼ植林帯が続き藪は皆無でずっと歩きやすい。

・傾斜が緩んで尾根幅が広がり最初の鞍部が登場する標高660m付近で植林帯が伐採され開けた場所が登場。その先の標高600m小鞍部で尾根を横断する廃林道が登場。地形図では実線の道として描かれているが実際には廃林道であった。地形図を良く見るとここで廃林道に乗って右に下った方が駐車箇所に戻るのに手っ取り早かったのだが、惰性でこのまま東尾根を直進してしまった。まあ、大きな損失ではなかったが。

・次の585m小鞍部で再び廃林道が登場し、ここで廃林道に乗って右(南)に進むとなだらかな尾根に挟まれた広い谷状地形に変わる。ここで地形図を広げて現在位置を確認すると、このまま廃林道を進むと往路の出発点ではなく北東側の県道に出てしまうことが発覚。駐車箇所はここより南なので、右側の尾根が目線より低くなった箇所で廃林道を外れて南へ下ることにした。ここは廃林道の先に造林小屋が見える場所であった。

・廃林道を外れると竹が混じって少し藪が濃いが下りなので大きな支障はない。浅い谷地形を下ると最後は少し水が出て足元が緩くなり、滑ってコケて衣類を汚さないよう気を付けながら僅かな流れを避けて次の廃林道へ降り立った。ここはおそらく駐車した箇所から奥へ延びる廃林道の続きだろうと読んだがまさに正解で、東へ進むとすぐにマイカーが見えた。

・帰り支度をしていると出発時とは逆方向にパトカーが通過。今度はサイレンを鳴らしていなかった。そういえば鳴虫山付近を歩いている頃から日光市街地北側を断続的にヘリが飛び続けていたが、パトカーの通過と何か関係があったのだろうか?

 

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